菩薩の顔、仏の顔

NHKの日曜美術館をみて感動した
きょうは画家の絹谷幸二さんをとりあげていた
http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2013/0210/index.html

彼の作品というと色カラフルな
ポップでちょっと風刺的な感じがするものしか知らなかった

アトリエに絹谷さんをたずね
仏像を描く過程を取材していた

スタッフが「壊しているみたいですね」と言うと

「壊しているんですよ」

「ここが我慢のしどころなんです」
テクニックで描くと絵がうすっぺらいものになってしまうという

興福寺にあるその二対の仏像もすごかったが
絹谷幸二さんの絵の菩薩さまは迫力があり同時に
慈悲があってお顔がどこか絹谷さんに似ていた

「いま」だから 描いたという

そして最後に泣いているのかとおもわれるような
うるんだ目で心情を語る絹谷さんのbeingに震えた

絹谷さんが菩薩になっていた

若い頃は
物質 カタチあるものはすべて壊れていく
という無常観を感じていた

年齢をとり
親や友人たちがなくなっていく いま
カタチとして残るもの 表現できるもののなかに
カタチなきものが生きていく

上記のことばは正確ではないかもしれないが
インタビューで語ることばと姿に
私は釘付けになってしまった

色即是空  空即是色

かたちのあるもの
かたちのないもの

顔のあるもの
顔のないもの

つかのまのもの
永遠なるもの

私のなかに絶えずあるテーマに
光がさしたように感じた

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