断捨離のために 高橋たか子

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「装いせよ、わが魂よ」
「土地の力」
「亡命者」

これらの本は捨てない
いまでもある箇所を読みたくなる
文章というよりは  あるスペース

聖域のようなもの

そこに入るとぱっと風景が明るくなる
けれど
明るいだけじゃない
きょう読み返してわかったが
なんともいえない 人間の血液のようなものにも触れる

神の透明な空間と同時に

25歳から28歳くらいの頃?
「ロンリーウーマン」に出会った
その文庫本は1冊だけ書店の本棚から不思議なものを放っていた

あの本を読んじゃいけない
あの本はおそろしい本だ
そんな予感がした

手にとってページをひらいてはもとにもどす
何度も同じ場所に通った
ひきつけられるように

そんなことを幾度かくりかえし
あるとき決意して買った

私が直感したことはあたっていた
それからは 彼女の世界にひきこまれ
古本も探して読むようになった

彼女が作家をやめ修道生活に入り
そしてまた書くことにもどってきてくれたときはうれしかった

「怒りの子」
「荒野」など 自分の本棚にありながら
おそろしくて読み返えせない
それなのに捨てる気にはなれない

このこわさは魅力でもある

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