絵の具を溶くときは絵の具を溶く 2015年7月21日
「絵の具を溶くときは絵の具を溶く」
ミラの数多い名言の中で
私にとってもっとも印象深く 何度もやってくるもの
それがこのことばです。
はい、はい 絵の具を溶くときは溶いてますよ
そんなことわかってるって
となりますが溶く
このことは実にシンプル かつ深い
OSHOメディテーションリゾートでの
長いペインティングトレーニングの途中だったとおもう
ネイチャーペインティングにつまっってきた私たちに
ミラはインドの路上で絵を描いた時のこと
そばにウンコがあるのをものともせず
さらには自然の中で座って絵を描き続け
脚がおかしくなってしまったことなどを話してくれました。
自分の絵に戻るために立ち上がろうとした私たちに
「絵の具を溶くときは 絵の具を溶く」
パキッっと かつ普通に言ったのです。
妙にこのことばが響いた私は
自分の絵の前に座り そのことをただやってみました。
ガアーーーン
・・・・・
私は一度も「絵の具を溶くとき 絵の具を溶く」ことを
やっていなかったのです。
あの草を描くのはたいへんそうだな
なんだか今回の紙はにじみすぎる
さっき食べたクロワッサンは油っぽかった
などなど頭がうるさく 目はキョロキョロ
本当に
ただ
やる
次の瞬間も
ただ毎瞬 このことがある
筆を洗うときは 筆を洗い
観るときは 観る
実にシンプルだ
これを本当に ただやったとき
何が起こるのか
絵がどう展開していくのか
しかし
絵のため座り続けて脚を痛めるなんて
まったくもってミラは禅師のよう
ミラ世代はこういった熱いひとが多いようにおもうが
ミラのジャンプは半端ない
私の日常に何度もやってくるこのことば
草を刈るときは 草を刈る
食べるときは 食べる
そうか
生きるときは 生きて
死ぬときは 死ぬんだ